掛取引とは?買掛金と売掛金の仕訳のしかた

掛取引とは?買掛金と売掛金の仕訳のしかた アイキャッチ

商品売買取引において、下のように後払いする取引があります

掛取引

このような場合の仕訳や転記について、詳しくみていきましょう

掛取引とは

商品の代金を、後から払う取引で、このような取引を掛取引といいます

売り手側と買い手側で、支払い期限などを定めて契約します

なずな
なずな

例えば、毎月25日締めで月末に

1ヶ月分を支払う場合などです

買掛金とは

買掛金とは掛取引において、買い手側が使用する勘定科目です

なずな
なずな

買い手側、つまり

あとで支払う側です

買掛金は、期日に代金を支払う義務なので負債です

なずな
なずな

負債は増えたら貸方です

負債のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産負 債
資 本
減ったら借方増えたら貸方

売掛金とは

売掛金とは掛取引において、売り手側が使用する勘定科目です

なずな
なずな

売り手側、つまり

あとでお金をもらう側です

売掛金は、期日に代金を受け取る権利なので資産です

なずな
なずな

資産は増えたら借方です

資産のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産負 債
資 本
増えたら借方減ったら貸方

掛けで仕入れた時の仕訳

次の例題を考えてみましょう

2/1
商品1,000円を仕入れ、代金は掛けとした

仕入代金を掛けとしたので
買掛金負債)を増やします

買掛金 up を見る
買掛金負債)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
減ったら借方 増えたら貸方

仕訳と勘定への転記は次のようになります

日 付借方科目金 額貸方科目金 額
2/1仕入
費用+
1,000買掛金
負債+
1,000
掛 金
2/1 買掛金 1,0002/1 仕入 1,000

借方は仕入(費用)を増やします

仕入 up を見る
仕入費用
ホームポジション
借 方      P/L      貸 方
費 用 収 益
利 益
増えたら借方 減ったら貸方

復習しよう
商品売買の仕訳と仕入戻しや売上戻りの処理方法

買掛金を支払った時の仕訳

次の例題を考えてみましょう

3/1
上記の買掛金を現金で支払った

買掛金負債)を支払ったので減らします

買掛金 down を見る
買掛金負債)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
減ったら借方 増えたら貸方

仕訳と勘定への転記は次のようになります

日 付借方科目金 額貸方科目金 額
3/1買掛金
負債ー
1,000現金
資産ー
1,000
買 掛
3/1 現金 1,0003/1 買掛金 1,000

貸方は現金(資産)を減らします

現金 down を見る
現金資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

もう一度、買掛金勘定をみてみましょう

買 掛 金
(増えたら貸方
3/1 現金 1,0002/1 仕入 1,000
借方と貸方は同額なので
残高は0になります

掛けで売り上げた時の仕訳

次の例題を考えてみましょう

4/1
商品2,000円を販売し、代金は掛けとした

販売代金を掛けとしたので
売掛金資産)を増やします

売掛金 up を見る
売掛金資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

仕訳と勘定への転記は次のようになります

日 付借方科目金 額貸方科目金 額
4/1売掛金
資産+
2,000売上
収益+
2,000
売 掛
4/1 売上 2,0004/1 売掛金 2,000

貸方は売上(収益)を増やします

売上 up を見る
売上収益)の
ホームポジション
借 方      P/L      貸 方
費 用 収 益
利 益
減ったら借方 増えたら貸方

売掛金を回収した時の処理

次の例題を考えてみましょう

5/1
上記の売掛金を現金で受け取った

売掛金資産)を回収したので減らします

売掛金 down を見る
売掛金(資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

仕訳と勘定への転記は次のようになります

日 付借方科目金 額貸方科目金 額
5/1現金
資産+
2,000売掛金
資産ー
2,000
掛 金
5/1 売掛金 2,0005/1 現金 2,000

借方は現金(資産)を増やします

現金 up を見る
現金資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

もう一度、売掛金勘定をみてみましょう

売 掛 金
(増えたら借方
4/1 売上 2,0005/1 現金 2,000
借方と貸方は同額なので
残高は0になります

【確認問題】

仕訳してみましょう

商品2,000円を仕入れ、代金は掛けとした

解答を見る
借方科目 金 額 貸方科目 金 額
仕入 2,000 買掛金 2,000
仕入(費用)の増加を借方に
買掛金(負債)の増加を貸方に仕訳する
費用のホームポジション
借 方      P/L      貸 方
費 用 収 益
利 益
増えたら借方 減ったら貸方
負債のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
減ったら借方 増えたら貸方

商品5,000円を販売し、代金は掛けとした

解答を見る
借方科目 金 額 貸方科目 金 額
売掛金 5,000 売上 5,000
売掛金(資産)の増加を借方に
売上(収益)の増加を貸方に仕訳する
資産のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方
収益のホームポジション
借 方      P/L      貸 方
費 用 収 益
利 益
減ったら借方 増えたら貸方
しっかりおさえよう!
  • 商品を仕入れて、まだ代金を支払ってない場合は買掛金(負債)で処理する
  • 商品を販売して、代金をまだもらってない場合は売掛金(資産)で処理する

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