簿記の勉強を始めてみたけど、最初から難しく感じてしまい、行き詰まってしまうことはありませんか?
期待と不安を抱えながら、それでも勇気を持って新しいことに挑戦することは素晴らしいことです
それにも関わらず、行き詰まってしまうと、焦ったり諦めたくなったりしますよね
私も勉強を始めた頃は、思っていたよりも難しく大変でした
この記事では、行き詰まった時の克服法や、おすすめの勉強法を紹介していきます
私は元専門学校講師で
日商簿記検定1級
税理士試験科目
簿記論・財務諸表論に合格済みです
簿記3級が難しいと感じる理由
専門用語が多いから
簿記の教材を開いた時、初めて目にする言葉が多く、圧倒されてしまう人も多いのではないでしょうか
私も
借方・貸方?
資産?負債?
頭の中では?がいっぱいでした
簿記というのは、義務教育で習うことのない分野なので、あまりなじみがないですよね
初めてなのに、この状況では不安になり焦ってしまいます
ゴールにたどり着いていないから
簿記の目的は、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成することです
財務諸表の作成が簿記のゴールです
3級では、仕訳・転記・決算整理・試算表など、貸借対照表や損益計算書を作成するために一通りのことを学習します
簿記の勉強を始めてから、ゴールにたどり着くまでに様々な疑問にぶつかります
例えば「なぜこんな仕訳になるのかな?」というように、理由がわからない場合も多いのではないでしょうか
疑問にぶつかった時に、すぐに解決できればいいのですが、ゴールにたどり着いて初めて、解決できることもあるので、あまり深く考えずに進むことも大切です
振り返った時、答えが見つかる…
人生でもこういうことありますよね
次々と新しい内容が出てくるから
上で挙げたように、疑問が完全に解決していないにも関わらず、次々と新しい仕訳、勘定科目などが出てきます
3級は簿記の基本とはいえ、初めての事ばかりが続くので、覚えることが多く難しく感じてしまいます
簿記3級が難しいと感じても大丈夫な理由
簿記の勉強を始めたばかりの人が、難しく感じるのはごく自然なことです
今は道の途中なので、解決できていないこともあるかもしれませんが、最後までやり切った時に分かることもたくさんあります
私も3級の時の疑問が、税理士試験の勉強に入ってから、解決したことがあります
まるで伏線が回収されたかのように、スッキリしましたよ
言い換えれば、それぐらい、簿記は奥が深いということです
3級はあくまで基本レベルなので、理由までしっかり理解しようとすると難しく、深く勉強するにつれて分かってくることも多いです
克服するために実践したこと
とにかく練習する
私は、高校卒業後専門学校に入学し、簿記の勉強を始めました
20人くらいのクラスで、4月に入学して、約半年後の11月に日商簿記検定1級の合格を目指すクラスです
私は全くの初心者でしたが、中には商業高校出身で、すでに日商簿記検定2級に合格している人もいました
授業が進むのも早く、どんどん新しいことが入ってきます
初心者なので、全てを理解することは難しかったのですが、とにかく覚えるくらい繰り返し何度も練習することを徹底していました
時には暗記に頼る
やはり、私も勉強していて「なぜ?」と思うことは度々ありました
「なぜこういう処理をするんですか?」
と先生に質問したら、
今それを理解しようするのは10年早い
そんな暇があったら答えを見てでも繰り返し練習しなさい
簿記は習うより慣れることが大事
冗談まじりにこういう答えが返ってきたことを、今でも覚えています
それからは、疑問があってもこだわりすぎずに、時には暗記に頼るようにしました
勉強が進み、知識が増えてくると、そういうことも少しずつ減ってくるので、立ち止まらずに進めることも大事です
「まずは、ゴールまで行ってみる」
これは大事です
暗記に頼っても、あとで必ず解決する
進んでみて、今ならあの時の疑問が解決するかもと思った時は、手間を惜しまずに戻って復習してました
「あの時は暗記で乗り切ったけど、今ならわかる」ということも多かったです
そうすることで、一度は暗記で乗り切った箇所も、しっかりと理解でき、確実に定着させることができました
このように、少々疑問があっても、考えすぎずに練習を重ね、知識がついてきたら解決するということを習慣にして取り組んだ結果、半年後の11月に1級に合格することができました
まとめ
簿記は、財務諸表を作成することがゴールなので、仕訳や転記もそのために行っています
一度ゴールまでの流れを理解すると、何のための仕訳であるかも理解しやすくなりますので、3級の範囲を終えるまでは、あまり考え込まず、時には暗記に頼りながら、進めていきましょう
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