商品券を受け取った時と換金した時の仕訳

商品券を受け取った時と換金した時の仕訳 アイキャッチ

商品売買において、代金を商品券で受けとる場合があります

今回は販売代金を商品商品券で受け取った場合の、仕訳や転記について学んでいきます

商品券とは、大手百貨店や自治体などが発行する商品券、ビール券、CD券などの金券をいいます

消費者は、この商品券を、現金と同様に扱い、買い物することができます

商品券を受け取った時の勘定科目

下のイラストをみてみましょう

商品券説明01

商品を販売して、その代金として商品券を受け取ったら
受取商品券で仕訳します

受取商品券は後日、取引銀行にて払い戻すことができます

よって、受取商品券はあとでお金を受け取る権利なので、資産です

なずな
なずな

資産は増えたら借方です

資産のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産負 債
資 本
増えたら借方減ったら貸方

商品券を受け取った時の仕訳

次の例題をみてみましょう

2/1
商品300円を売り上げ、代金はなずな百貨店が発行する商品券500円を受け取り、おつりは現金で支払った

商品券を受け取ったので、
受取商品券資産)を増やします

受取商品券 up を見る
受取商品券資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

仕訳と勘定への転記は次のようになります

日付借方科目金 額貸方科目金 額
2/1受取商品券
資産+
500売上
収益+
300
現金
資産ー
200
受取商品券売 上
2/1 諸口 5002/1 受取商品券 300
売上現金現 金
2/1 受取商品券 200

貸方は売上(収益)を増やして
現金(資産)を減らします

売上 up を見る
売上収益)の
ホームポジション
借 方      P/L      貸 方
費 用 収 益
利 益
減ったら借方 増えたら貸方
現金 down を見る
現金資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

復習しよう
商品売買の仕訳と仕入戻しや売上戻りの処理方法

下のイラストをみてみましょう

商品券説明02

商品券を受け取ったら、月間に何度か設けられている所定日に、取引銀行で換金します

次の例題をみてみましょう

3/1
商品券の精算のため、取引銀行を通じて当社が保有している商品券500円を請求し、現金を受け取った

精算したので
受取商品券資産)を減らします

受取商品券 down を見る
受取商品券資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

仕訳と勘定への転記は次のようになります

日付借方科目金 額貸方科目金 額
3/1現金
資産+
500受取商品券
資産ー
500
現 金受取商品券
3/1 受取商品券 5003/1 現金 500

借方は現金(資産)を増やします

現金 up を見る
現金資産)の
ホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方

【確認問題】

仕訳してみましょう

商品10,000円を売り上げ、つばき百貨店発行の商品券8,000円を受け取り、残額は掛けとした

解答を見る
借方科目 金 額 貸方科目 金 額
受取商品券 8,000 売上 10,000
売掛金 2,000
商品券を受け取ったので
受取商品券(資産)を増やす

売掛金(資産)の増加を借方に
売上(資産)の増加を貸方に仕訳する

資産のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方
収益のホームポジション
借 方      P/L      貸 方
費 用 収 益
利 益
減ったら借方 増えたら貸方

復習しよう
掛取引とは?買掛金と売掛金の仕訳のしかた

商品券の精算のため、取引銀行を通じて当社が保有している商品券8,000円を請求し、現金を受け取った

解答を見る
借方科目 金 額 貸方科目 金 額
現金 8,000 受取商品券 8,000
精算したので
受取商品券(資産)減らす

現金(資産)の増加を借方に仕訳する

資産のホームポジション
借 方      B/S      貸 方
資 産 負 債
資 本
増えたら借方 減ったら貸方
しっかりおさえよう!
  • 商品券を受け取った時は受取商品券で仕訳する
  • 受取商品券はあとでお金を受け取る権利なので、資産である

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